かつしかFM「早く教えてっ!ママレーザー」の元パーソナリティー杉野朋子です。
家事も育児も苦手で、どうも上手くいかない
そんな私の悩みをプロに解決方法を聞いていく番組でした。
8月下旬から夫の転勤でスイス在住です。
番組を通じてプロから教えてもらったことをむねに、
スイスでまた新たなママ像を模索してきます。
(ドングリがたくさん落ちてくる!痛い!こわい!)
Samedi(土曜日)
現地校に通っている杉野家。
インターナショナルスクールへ通っている日本人とは
生活の時間帯が違うので、
近所に数人いるという日本人に会いません。
すれ違うのはいつも現地の人達ばかり、
名前も覚えてもらって、
「やぁ!トモコ!元気か?子どもたち元気かーい?」
って言ってもらえるようになってます。
先日、珍しく日本人親子とすれ違いました。
私 「おはようございます。」
日本ママ 「おはようございます。日本人ですね?」
私 「はい、あそこの学校へ通っています(現地校)
ふふふ、おはよう。(小学生ぐらいの男の子に挨拶)」
日本ママ 「ほら、〇〇くん、おはようしなさい。
あ~すみませんね、恥ずかしがり屋で。」
(男の子は私の方を見ないでモジモジ)
私 「いいえ~うちもそうですから。それじゃあ。」
日本ではよくあるシーンで、何とも感じてませんでしたが、
ジュネーヴで1カ月以上過ごした私は、これはよくないと思いました。
うちの息子もそうだから!
(どんぐり拾い放題!でも、誰も拾わない(笑))
近所の人 「Bonjour ! deux enfant (こんにちは 2人の子ども達)」
私 「Bonjour ! Merici ! Ca va?(こんにちはありがとう、元気?)」
近所の人 「Oui ! Ca va deux enfant(元気さ、子ども達は?)」
息子 「 ・・・・・ca va (元気だよ) 」
息子は小さな声で、相手を見ずに答えました。
私はその場ですぐに注意します。
何か起きた時に、時と場所関係なく、
すぐに子どもと話し合うのが現地流。
私 「相手の顔を見ないで、それは失礼だからやめなさい。」
息子 「だって、何て言ってるかわからないもん。」
私 「ママだって、わからないよ。でも、目をみて笑顔はできる
でしょ!Merciや Bonjourは言えるはず。
本当にカッコ悪くて、失礼だから今すぐやめて!」
近所の人 「いいんだよ!マダムいいんだ。
ca vaって聞こえたよ!なぁ?ギャルソン?(男の子)
(フランス語でそんなことを言ってたと思います)」
私 「Merci ! Au revoir !(ありがとう、じゃあ)」
息子は涙目になってました。
近所の人は息子の頭をポンポンしながら、
「フランス語は難しいよなぁ~」とも言ってくれました。
でも、私はまだ息子と話しました。
私 「いい?日本人は相手の目をみないで、うつむきながら
『おはようございます』とか『すみません』って言うでしょ?
ママはジュネーヴに来て、それがいかにかっこ悪いか
よくわかったんだよ。
こちらの人は「Bonjour !」「Merci !」って
目を見て笑顔で挨拶してくれるでしょ!
それはとても素敵なことだから身に着けなさい。
フランス語がわからないから、とか
恥ずかしくて目を見られないとか、
そんなことは「クソ」だ!
(ちょっと怒って、言葉がすみません)
失礼で、恥をしりなさい!
そんな男性はかっこ悪い!」
息子に説明してましたが、娘も「そうなのか!」と驚いた顔で
聞いていました。
挨拶と同時に教えているのが、
「誰かの為にドアをあけて自分が一番最後に通る」こと。
ジュネーヴの子ども達は普通にこれをします。
大人も当然します。
次の人が来たらドアを離すということでなく、
何人か通りすぎて人の列が途切れるまで開け続けています。
私もこれを意識せずに自然とできるようになるには
もう少し時間がかかりそう。
私のマンションで
毎朝バタバタ、ネクタイを締めながらエレベーターに乗ってくるMonsieurがいます。
エントランスのドアは二つあるのですが、
一番目のドアを彼があけて「Madameどうぞ」ってしてくれるので、
二番目のドアを私が「Monsieur どうぞ」ってすると・・・
Monsieur「おいおい、それは勘弁してくれって、
マダムが先だから、ドアを開けないでくれよ。
(フランス語でそんなことを)」
ここまでのレベルに到達したら、相当かっこいいぞ!息子よ。
文化を身に着けて、日本に帰ろうね。
コメント