こんにちは。
子どもを尊重する人が言わない言葉は
「私だったら。。。する。」です。
子どもに限らず、人に対して
その人の考えを尊重するなら使いません。
以前、私は子どもにこの言葉をよく言ってました。
結局これは子どもに自分の価値観を
おしつける部分が0ではないですね。
私はいい影響があるとは思いません。
子どもは「ママならどうする?」と
よく聞いてましたね。
今は質問されません。
平和と人権の都市ジュネーブでは、
絶対に聞かない言葉です。
ジュネーブ人何人かにこんな質問をしたことがあります。
「あなたならどうする?」
全員の答えは一緒でした。
「トモコの質問の意味がわからない。」
ジュネーブ人を少しずつ理解しはじめて、
数カ月後に彼らの言葉の意味がみえてきました。
『君のことは君がどうしたいかが重要だ』
この考えが当たり前にあります。
わたしだったらこうする。
などは、考えたこともないのだと思います。
それがわかるスイスの経験を紹介します。
あなただったらどうする?スイスの先生編
娘の進路に迷った時、
担任の先生にはたくさん質問しました。
私 「このままの成績では中学校にあがれません。」
先生 「とても難しいですね。」
私 「来年度は6年生に進級せずに、
もう一度5年生をするのはどうでしょうか?」
先生 「彼女はどうしたいといっていますか?」
私 「どうしたらいいかわからないと言っています。
先生が親ならどうしますか?」
先生 「それは僕は答えられません。
あなたの立場になるのは難しいし、すべてを理解できませんよ。」
私 「そうですよね・・・」
先生 「でも教師の立場なら答えられます。
彼女は友達と、とても仲がいい。クラスも彼女のことが大好きです。
このまま6年生に進級して、友達と過ごしている方が
彼女にとっていい勉強になります。」
先生はわたしの立場には安易にたてないと、
はっきりと言いました。
その上で、教師の立場で娘がどう見えるか
答えてくれました。
自分の立場でしか、考えられませんよね。
わたしだったらとは言わない、フランス人一家
この進級問題で、お子さんのいるフランス人家族に、
相談しました。
私 「駐在期間もコロナでどうなるかわからず、
かといって、中学生になる時期はくるから
進級をどうしようか悩んでます。」
フランス・パパ 「難しいよね。簡単には結論がでないよね。
本人の意思に任せるのが一番。」
私 「本人はわからないと悩んでます。」
フランス・ママ「わからないよね。親も悩むよね。
私がトモコさんの立場だったら・・・ってちょっと考えたけど。。。」
私 「それは是非、教えて。」
フランス・ママ 「それは無責任でしつれいだから、言えないのよ。ごめんね。
でも、とても難しいってことはよくわかったの。」
彼女の感想がとても聞きたかったので、残念でした。
帰国してから、この答えが、どんなに私の考えを守ったのか
よくわかりました。
彼女があの時、答えてくれていたら、私はそれに引っ張られていたはずです。
わたしだったらとアドバイスされるのは嬉しい
悩みを相談して、「私だったら。。。」と相手が話してくれると、
2つの気持ちがおしよせます。
・私のことをわからないくせに
かってなものですが、どちらもでてきます。
そして、スイスから帰国した私は
「私だったら。。。」の言葉に嫌悪感があります。
「自分の経験しかないのに、私の立ち場は理解できるはずがない」
これはジュネーブでの経験から考えるようになりました。
相手の考えや立場を尊重していると、
それを評価することは決してないです。
「私だったら、こうするのに、そんなの変だよ。」
この言葉、一番最悪です。
日本に居た頃の私はよく使ってました。
ごめんなさい。
「私だったら。。。」に続く言葉で、
その後、起こることによいことはないです。
・自分の価値観をおしつけがち
ジュネーブの人の対応で、
「尊重」を学んだので、
もう使いません。
とても救われたので。
まとめ
子どもを尊重する人が言わない言葉は
「私だったら。。。する。」です。
子どもに限らず、人に対して
その人の考えを尊重するなら使いません。
相手の考えや立場を尊重していると、
それを評価することは決してないです。
「私だったら。。。」に続く言葉で、
その後、起こることによいことはないです。
コメント