ジュネーブで子育てを考える62「学校内でのまさかの出来事も先生は関与せず」

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スイス在住ママのお悩み解決パーソナリティー

杉野朋子です。

 

娘 「足がガクガクする、早く家に帰りたい!」

 

何が起きたかわからない恐怖と、

悔しくて、どうしようもない怒りでそうなったと思います。

 

娘は現地校の子に

学校で「ポケモンカード」を目の前で盗まれました。

 

なかば騙された形です。

 

 

(ふちが金色が日本のポケモン、青が英語版)

 

『学校の子に物を盗まれるなんて・・・』

 

放課後、子供を迎えに行くと、

娘は顔を真っ赤にして泣き叫びながら私の方へ

走ってきました。

 

娘 「ポケモンカードを盗まれた!皆みていた!

   あいつが騙した。カードを見せてって言われて、

   渡したら・・盗られたんだ。」

 

私 「えー!!!。。。それで?」

 

娘 「大事な3枚のカードがない!

   ユーシャンにもらったのと、ノ〇〇ちゃんにもらったのと、

   そう〇くんにもらったのがないの!

 

   返してやるよって、 

   投げつけたカードを皆でチェックしたの。

   それでも3枚がない!

   

   足がガクガクする、もうコワイ。大切なのに!」

 

娘の話によると・・・

盗んだ子は、娘のポケモンカードを見たくてずっとウロウロついてきていたそう。

娘も異変を感じて「Non」と言ったけど、しつこかった。

 

そこで娘がカードの束を渡すと、なかなか返してくれない。

 

焦った娘は「返して!」と何度も言う。

 

すると彼は

「ちょっとあっちを向いてろ、俺は今、見ているんだ。そうしたら返してやる。」と話した。

 

恐らく娘が目を話したすきに3枚のカードをポケットに入れて、

その後、「ほらこれでいいんだろ?」と大声で言い、

他のカードの束を地面に投げつけた。

 

そこにはその3枚のカードがなくなっていた・・という訳です。

彼は全速力で逃げたそうです。

 

娘は今までに見たことない顔で叫んでいました。

彼女の目の前で、

「どうしよう。どうしよう」と焦りながら、起こったことだと思います。

 

 

(日本語と英語のポケモンカード)

 

『先生は助けてくれません』

 

学校内での子供同士のトラブルですが、

基本的に「持ってくる方も悪い」というスタンスですから、

先生は関与しません。

 

泣きじゃくる娘を心配した彼女の友達が、

何とかしようと私達の側でこんな会話をしていました。

 

女の子 「盗んだあの子は、あなたと同じクラスじゃない?」

 

男の子 「たぶん・・うちのクラスの子だね。」

 

女の子 「え!じゃあ、あなたはなぜ、

       今、先生に言いにいかないの!話にいくべきだわ!」

 

男の子 「気持ちはわかるよ。でも先生は何もしないよ。」

 

女の子 「えー!あなたのクラスの子でしょ?

     だからあなたの先生に言いに行くのよ!」

 

男の子 「うん。。。でも、先生は何もしないんだ。」

 

この男の子は仲間内で一番先にジュネーブへ来た子です。

だから、こちらのシステムがよくわかっています。

私も彼と同じ考え、

先生に話しても「このリスクがあるのに、なぜ学校へ持ってきた?」

となるだけです。

 

 

一通り、大泣きして、ちょっと諦めて、

娘と私は肩を組んで家に帰りました。

 

彼女が落ち着いた後にこんな話をしました。

 

私 「あなたの気持ちが一番大事なのは当たり前なんだけど、

   ママは盗んだ子は、どんな気持ちで日本語のポケモンカード

   を見るのかな?と思ってる。」

 

娘 「いい気はしないよね。」

 

私 「うん、どうするんだろう。」

 

盗んだ子は、わが家の目の前のアパートに住んでいる子です。

毎朝、顔をあわせます。ここ2~3日は私にもグーパンチをして、

顔を覚えてくれてました。

 

彼は、どんな顔で明日から私達と顔をあわせるのかな。

 

 

 

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