ジュネーブで子育てを考える77「わからないと言える賑やかな授業」

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スイス在住ママのお悩み解決パーソナリティー

杉野朋子です。

 

私のカルチャーショックベスト3に入る・・・

「わからない」と先生に伝えるのは、

「積極的に授業に参加している」になること。

 

逆に黙って授業を聞いている生徒は、

「やる気がない」「いないのと同じ」となってしまうこと。

 

これは子供の学校だけでなく、

私のフランス語教室でも同じでした。

 

間もなく日本へ一時帰国し、

日本の学校へ少し通う娘。

 

娘 「学校でわからないって言ったら、嫌がられちゃうかな・・・」

 

 

(フランス語教室 病気の言い回し)

 

『わからなくなったら、授業を止めて聞く』

 

私のフランス語教室では、

先生が説明している途中で、理解できなくなったら、

Madame」と声をかけて質問します。

 

私 「その文章の意味がわかりません。」

 

先生 「これはこちらの質問に対する答えを、

    ここのカードの絵で探して、

    その横に書いてある質問の答えの絵をまた探す、

    というゲームです。わかった?」

 

私 「あ、わかりました。でも、この単語は何ですか?」

 

イラク人 「これはね、TOYOTA(私のことをトヨタと呼ぶ。

       トモコだってば!という鉄板のやり取りをする仲良し)!

       気持ち悪くなって・・・こうなることだ!」

 

わからない生徒に対してクラスみんなで教え合います。

だから授業はワイワイ賑やかです。

 

私は一度、完璧に理解している内容があって(珍しく)、

「わかっているから答えなくていいな、

他の人が答えるのを待っていよう。」と黙っていた時があります。

 

先生はそんな私の様子をよくわかっています。

 

先生 「次の質問は例えばトモコがレストランへ行ったら、

     何てまず言う?Est-ce que を使って答えて。」

 

 

黙っていることは「参加していない。やる気がない。」と

なりますから、うながされたのだと思います。

 

静かな教室は授業ではないようです。

 

 

(私が国連Tシャツを着たら、娘が着替えてよせてきましたw

 

『日本の気持ちも、現地の気持ちもわかるハーフちゃん』

 

新しい環境に馴染みやすい娘は、

わりと現地の子っぽくなってきています。

 

 

私 「日本の学校へ行くとどんな風に感じるかねぇ。

   ママはあなたの話を聞くのがとても楽しみ。」

 

娘 「月曜日、同じ話しかしない校長先生とか?

   変わってないんじゃない?」

 

私 「へぇーそうなんだ。知らなかった。」

 

娘 「だって、私も変だと思ってなかったから。

   (校長先生は新しい先生になったそうです)

   

   授業中、わかりませんって言ったら、

   みんなに嫌がられるかな。」

 

私 「それはわからないよ。やってみたことないんでしょ?

   やってみたら。

   ママもね、フランス語教室で「わかりません」って言えな

   かったの。

   皆が理解しているのに、申し訳ないかな~と思ってね。

  

   でもね、皆、助け合って授業を進めていくんだよね。

   教え合うって、仲良くなれるポイントでもあるよね。

 

   いい学び方だよね、楽しいし。

   

   「わからない」って言い続けてみたら?

    ちょっとした革命が起きるかもよ。(ワクワク)」

 

娘 「いや!また、ママ楽しんでるだけでしょ。」

 

日本の学校でどうなるかな?モジモジして黙ってそうだけど。

 

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