スイス在住ママのお悩み解決パーソナリティー
杉野朋子です。
シリア人ママの、
「そう、私は強い人なのよ(笑)
ママだけど、それが私という人間だから。」という言葉。
彼女の子育てがどの国へ行ってもブレないのは、
自分に誇りを持って生きているからだと感じました。
ジュネーブに住んで7年、
一度もシリアへ帰ってないそうです。
(ママは35歳 娘15歳 息子12歳 モデルさんのようでしょ?)
『えーっと、足を銃に撃たれのはいつだっけ?』
2011年「アラブの春」の時、シリアにいた彼女は、
足を銃で撃たれていました。
その傷跡も堂々と見せてくれました。
シリア人ママ 「この傷は、えーっといつだっけ?
他の国の男性がたくさん入ってきて、
私達を守ったり、攻撃していたり・・・。」
私 「あー『アラブの春』?2011年かな。」
シリア人ママ 「そう!その年よ!忘れてたわ。あははは。
通りには誰も人がいなかったんだけど、
突然、銃撃が始まったのよ。
でも、間もなくこの辺りで銃撃があるって、
何となく周りの人達は知ってるわ。」
私 「危ないって知っていたのに、なぜその通りにいたの?」
シリア人ママ 「違うわよ。家の中にいたの。
銃撃戦の音と共に誰かが叫ぶ声が聞こえたの。
男性だったわ。
それで助けに行ったの。」
私 「!!!あなたはママで、子供もいたでしょ?
どうして?どうして助けに行ったの?」
シリア人ママ 「ええ。夫にも母親にもクレイジーって
撃たれた後、言われたわ。
でも、それが私という人間だから。」
私 「子供は?その時どうしていたの?」
シリア人ママ 「夫も家に居たから、彼が見ていたわ。
私は通りにでて銃で撃たれてね。
倒れている所、どこかのマダムの声がして、
誰かに病院へ運んでくれたの。」
私 「とっても危ない。あなたは家族もいてママなのに。。。」
シリア人ママ 「叫び声が聞こえたのよ?助けに行くわ。」
私 「あなたは強いわね。」
(この辺りで涙ぐむ、、、聞き手が泣くな!という昔のデスクの声が
頭の中をグルグル。。。)
シリア人ママ 「ええ(笑) 私は強いわねw」
彼女が病院を退院した2~3か月後、
アサド政権が病院を攻撃し、そこに勤務していた「いとこ」が
亡くなったそう。
家の中には「いとこ」の写真もあって、
「国際法で病院は攻撃しないって決まっているのに・・・。」と
それを見ながら話していました。
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(「写真は大好きよ」とママ。そりゃこの美貌なら!!)
『シリアとジュネーブの子育ての違いは私には関係ないわ!』
私は日本の教育とジュネーブの教育が違って、
焦りもあったり、良い点も気づいたりとブレブレでした。
環境が変われば、そこで見つかるベストを求めるような
感覚でいました。
私 「シリアとジュネーブで子育ての違いに驚かない?」
シリア人ママ 「え?その質問の意味が分からないわ。
子育ては家庭の中のことでしょ?
私はわりとコンサバティブな子育て方針よ。」
どこに居ても子供にとって大切なことを伝えつづけていました。
決してブレないw そのお話はまた今度。
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