子どもに寄り添う先生の見極め方【3点あります】

スポンサーリンク
スポンサーリンク
blog
スポンサーリンク
スポンサーリンク

こんにちは。

私はスイスの現地校で
子供に寄り添う先生を見てきました。
日本の先生にも勿論います。

子どもに寄り添う先生の共通点は3つです。
1なんで?と言わない
2子どもの「わからない」にすぐ対応
3個人に合わせて対応

今日は、
娘が学習塾から泣いて帰ってきました。

娘「先生に『なんでわからないの!』って言われて、
居残りさせられた。」

どうでしょうか。
結構あるあるかなと思います。

学習塾の先生の意図もわかりますよね。

わからないから理解できるまで、
教えてあげようということですね。

でも、皆さんは冒頭であげた点に
この先生が反していることに
すぐに気づいたと思います。

1なんで?と言わない

思いっきり「なんでわからないの!」
って言ってますね。

では、以下はどうでしょうか。
2子どもの「わからない」にすぐ対応
3個人に合わせて対応

ここはちょっと悩みますよね。

娘のわからないに対応して、
個人的に居残り対応をしましたからね。

「学習塾なのに、
よく見てくれてるんじゃない?」って
考えますよね。

私も同感でした。
スイスに行く前ならおそらく
「しっかり対応してくれるいい先生だ。」と
さえ感じていたはずです。

でも、ここで大前提を思いだして欲しいです。

娘が『泣いて』帰ってきたのです。
娘が嫌がっているということです。

「泣いてまでやること」の意味って
何でしょうかね?

「勉強がわからないからさせるんじゃない?」
って思いますよね?

勉強がわからないと子どもが困りますものね。

でも、それは後々の話。
今はどうか?と言えば、泣いています。

泣いて困っているのは「勉強をさせられている」
という事です。

この状態でやり終えても「やり遂げた」というより、
「怒られて、居残りさせられた」という気持ちが
残りますよね。

スイスの現地校の先生は、
口を揃えてこういいます。

「もし彼女が泣くなら、
それはやらせないし、
家で宿題のことで泣くなら
やらせないで。」

「え?それじゃあ、勉強わからないままじゃん」
って考えますよね。

後半は、
勉強が全く出来ない子供に、
どんな風にスイスの先生が寄り添ってきたか、
紹介します。

スイスの先生は冒頭の3つの共通点で、
子どもたちに対応してくれます。


1なんで?と言わない

2子どもの「わからない」にすぐ対応
3個人に合わせて対応

ジュネーブの現地校は、
1つのクラスが「国連」と呼ばれるほど、
同じ国籍を持つ子どもたちはほぼいません。

だから、現地校と言えども、
実体はほとんど外国人で学習に苦労します。
先生はそれぞれの子どもたちに合わせて
対応してくれます。

娘「ヨーロッパの歴史をフランス語で言われても、
全く理解できない。」

私「それはそうだね。せめて教科書を翻訳しよう!」

娘「あ~教科書は持って返ってきちゃ
ダメじゃん。」

私「そうだった。先生に事情を話して、
聞いてみようよ。」

娘「うん、何でも聞いてくれるからね。」

最後の娘の言葉、これはめちゃくちゃ重要ですよね。
先生がこれまで対応してくれた歴史があるので、
信頼関係ができてます。

娘「歴史が難しくて、わからないので、
教科書を持ち帰りたいです。」

先生「そうか。そんなに難しい?」

娘「はい。人の名前も地名もキリスト教も
全然わかりません。それが地名なのか人名なのかさえ
区別がつかないのです。」

先生「OK、毎週金曜日には教科書を
学校に持ってきてくれれば問題ないよ。
それよりも君が苦労していることが心配だよ。」

娘「歴史の文章は、フランス語の授業より(所謂・国語)
複雑で、わかりません。」

先生「あ~そうだね。古語の言い方だから、
ネイティブでも難しいからね。
歴史の授業をフランス語の学習に
あててもいいよ。君が望めば。」

娘「その方がいいと思います。」

先生「歴史の授業時間をフランス語の特別レッスンに
するのはどうだろう?
理科の先生いるだろ?君を心配して、
一緒に学習しようか?と提案してたよ。
歴史の授業の時にそのレッスンを受けてみるかい?」

娘「え?いいんですか?」

先生「もちろん、君が望めば。」

どうですか?
凄いですよね。

改めて共通点を見ていきます。

1なんで?と言わない
2子どもの「わからない」にすぐ対応
3個人に合わせて対応

この3点をクリアしてますよね。

そして、この3点で、
先生としての最低限超えたいラインは「1」です。

スイスの先生とのやりとりをみて、
「なんで?」何て言ってるレベルではないことが
見えてきたと思います。

「なんでわからないの!」
これを言った時点でもうアウトなんです。

では、スイスの先生は、
「なんでわからないの!」と
言わないのでしょうか?

勉強のわからない子供について
どんな風に考えてるのか聞いたことがあります。

スイス先生「『なんでわからないの!』って子供に言うかって?
それをわからせるのが教師の仕事でしょう(笑)
そんな状態の僕は、きっとクビだね、失業だよ(笑)」

私はビックリして黙ってしまいました。

スイス先生「当然のことだろ?」

ダメ押しの一言(笑)
私も子どもの頃こんな先生と勉強したかったな~と
娘が羨ましくなりました。

この先生、
私と仲良くしていたフランス人からも
「本当に本物の先生だよね。」と言われてました。

そして、先生とは現在も
やり取りが続いています。

「日本の学校はどう?
友だちはできたかい?
今はどんな季節なの?
うちのクラスの子は君がいなくて寂しいって。」

手紙は2か月に1度。
メールは月に1回ほど届きます。

もうスイスの学校に娘はいないのに、
ずっと「僕の生徒」として心配してくれています。

これは本物ですよね(泣)

コメント