こんにちは。
新潟市在住です、
連日の雪かきで筋肉痛です。
さて、タイトル見て
「え?過保護って大丈夫なの?」
って驚きませんでした?
「子どもは是非甘やかして育ててほしい。」
と提唱している児童精神科医の佐々木正美さん。
著書『子供の心の育て方』の中で、
このように言っています。
過保護を心配することはありません。
過保護は子ども自身がのぞむことを
過剰に与えることです。
それよりも避けなければいけないのは
過干渉です。
それは子どもがのぞむことではないからです。
では避ける必要がある
「過干渉」はどの様な状態でしょうか。
「過干渉とは他人のことに立ち入って、
自分の意志に従わせようとすること。」
「大辞泉」
具体的には親から子へのこんな接し方が
そうかなと思います。
「あなたは頭がいいからこの学校へ行きなさい。」
「習い事辞めたいの?もったいない~もう少し続けよう。」など。
結構あるあるではないでしょうか?
そんな私は「過干渉」な子育てをしていました。
当時、娘の友達に「杉野ママは厳しめなの?」と言われる
ショックな出来事もありました!
全くもってその通りだったと思います。
この時、親子関係は苦しいものでした。
「この子をどうすればいいのか?」と悩んでいました。
今から思うと、
「どうもできるわけがない」のです。
できたとしたら、それは健全な関係ではないですよね。
そんな「過干渉子育て」のままスイスへ引っ越します。
スイスの生活で急激に私の子育ては変わりました。
現地の人との交流で
「過干渉」は子どもの自立を停止させ、
心にはネガティブな感情しか残さないとわかりました。
それからスッパリ「過保護な子育て」に切り替えました。
現在、娘の友達からは「杉野ママは優しいでしょ。
ケンカとかしないの?」と言われて、
自分が変わったことに嬉しくなりましたね。
次に私が影響を受けたスイス人との
エピソードを紹介します。
『全部OKのスイス人・マーク』
スイス人マークは子どもと一緒にジュネーブをよく遊びに
連れて行ってくれました。
子どものわがままだな~という態度にも
マークはOKといつも言っていました。
息子「疲れたから帰りたい!もう嫌だ。」
私「連れて来てもらったのよ、失礼でしょ。
最後まで一緒に行くの。」
娘「私は一緒に行きたい!でもお腹が空いた。」
マーク「あ、彼は疲れたの?彼女は一緒に行くの?
OK。トモコは彼を連れて帰って、僕は彼女を案内するよ。」
私「え?悪いわよ。」
マーク「問題ないよ。マドモアゼル大丈夫だろ?」
娘「やったー!行く行く、でもその前にクレープ食べたい。」
マーク「いいよ。彼もクレープ食べるだろ。」
息子「うん、食べる。」
私「ごめんなさい。すごく自分勝手よね。」
マーク「自分の意志を言ってるだけだよ。
ほら、クレープ食べたら彼は元気になったよ。
一緒に最後まで行くかい?」
息子「いやだー!」
どうですか?
マークに対して子どもたち「激しく失礼だな」
と感じませんか?
上記の会話の要素を分解します。
マークの言葉と姿勢に2つ大事なことが入っています。
①子どもの意思を聴く
②子どもの気持ちを尊重する
これをすると、
マークとのやりとりのように子供は笑顔になります。
でも、
子どもの言うことばかり聴いて
与えすぎてしまう「過保護」の状態は
子どもの成長に悪影響は与えないのか?
と心配になりますね。
「過保護」の親子関係について、
児童精神科医の佐々木正美さんは
この様に言っています。
「過保護は心配いりません。
私はそれをされた子がグレタとか問題行動ばかり起こすなどという
事例を見ませんでした。
気を付けるのは過干渉です。」
過干渉は子どもの心を満たすことはないです。
だって、子どもの気持ちを無視し、
親のコントロール下に置いていますから。
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