スイス在住ママのお悩み解決パーソナリティー
杉野朋子です。
「私はあなたのその姿勢には反対です。
その考えはわかるから、参加します。」
息子は今日、プール教室で大泣きしました。
ジュネーブのプールは深くて、子供は足が届きません。
(浅い所もあるけど)
水は日本のより冷たいのです。
一度も水につかっていないのに、
息子の先生は
「GO!」の合図で飛び込んでプールに入りレッスンスタートです。
(体的にどうなの・・・)
これが深いのと冷たいので
怖くて、怖くて、彼は泣いて立ちすくみました。
泣いている彼に先生は怒っている様子で話しかけています。
(プール帰り)
『先生の姿勢には反対だけど、その意見は同意できる』
泣き続ける息子に明らかにイライラしている先生。
これは嫌だなと思って、
プールの見学通路から、プールサイドへ向かいました。
先生 「なぜ、飛び込まないのか?君は、十分泳げる。
友達を見なさい!みんなできている。
君はこれまでに飛び込んで成功している。
なぜできないか、話してくれ。」
私 「彼はフランス語も英語も話せない。
私も難しいです。」
先生 「OK。5分そこのベンチに座ってないさい。」
その後、まだ泣き続けて「帰りたい」と言う息子と
ベンチに座って話を聞いていました。
飛び込みが終わったら授業に参加する?
足の届くコースに移動したらプールに入る?など、
色々みずをむけてみましたが答えはNONです。
息子 「今日は帰る。こわいの。優しいクラスに戻りたい。」
私 「わかった。今日は帰ることを先生に伝えようかな。」
先生 「さぁどうする?飛び込むか?みんなはできている。
なぜ?できない!理由を教えてくれ。
私はそれならば助ける。」
息子 「・・・。」
先生 「OK!わかった。僕は手伝えない。」
そう言うと、また私達の前からいなくなりました。
「みんなができるのに、なんでできない」って、
それは人間だからでしょ・・・。
「私はあなたのその言葉を受け入れられない」って
言おう、英語で何て言うんだっけ?
フランス語の単語と英語がごちゃまぜ。
文章にならない・・・・何だっけ???
そう考えていると先生はまた私達の前に。
先生 「なぜ!泣いている!何が怖い。
危険はない。僕も手伝える。理由を教えてくれ!」
私 「彼は話が理解できても、話すことは難しい。」
先生 「そう
いうことではない。
浅いプールに彼を泳がせてみる。お母さん見てて、
ほら、泳いでいる、何の問題もない。
もし、このまま深い所だけ怖くて泳がなければ、
どの段階でもここでつまずく。
僕は先生でそれを教えることができる。
きっと、教室へ行っても彼はここでつまずく。
お母さんが不安そうに見ているのも彼にはよくないと
僕は思う。」
私 「私はここからでていくべき?」
先生 「それが彼にとっていいと思う。
あと3回でこのシーズンは終わる。
彼は泳げる。優しいクラスに戻っても
彼のレベルではないんだ。」
先生の姿勢には賛成できませんが、
言ってることは理解できます。
しばらく様子を見ようと思いますが、
指導者との相性もあるので、泣いている息子に対する態度が
明らかにいき過ぎているようなら「あなたとは合わない」と言って
終わりにしようかなとも考えています。
「できないこと」を教えるのが指導者だと私は思うのですがね・・
コメント