ジュネーブで子育てを考える70「姿勢には反対だけど、考えには同意できます。。。でもさ。」

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ブログ
スポンサーリンク
スポンサーリンク

スイス在住ママのお悩み解決パーソナリティー

杉野朋子です。

 

「私はあなたのその姿勢には反対です。

 その考えはわかるから、参加します。」

 

 

息子は今日、プール教室で大泣きしました。

 

ジュネーブのプールは深くて、子供は足が届きません。

(浅い所もあるけど)

 

水は日本のより冷たいのです。

一度も水につかっていないのに、

息子の先生は

GO!」の合図で飛び込んでプールに入りレッスンスタートです。

(体的にどうなの・・・)

 

これが深いのと冷たいので

怖くて、怖くて、彼は泣いて立ちすくみました。

 

泣いている彼に先生は怒っている様子で話しかけています。

 

(プール帰り)

 

『先生の姿勢には反対だけど、その意見は同意できる』

 

泣き続ける息子に明らかにイライラしている先生。

これは嫌だなと思って、

プールの見学通路から、プールサイドへ向かいました。

 

先生 「なぜ、飛び込まないのか?君は、十分泳げる。

    友達を見なさい!みんなできている。

    君はこれまでに飛び込んで成功している。

    なぜできないか、話してくれ。」

 

私 「彼はフランス語も英語も話せない。

    私も難しいです。」

 

先生 「OK。5分そこのベンチに座ってないさい。」

 

その後、まだ泣き続けて「帰りたい」と言う息子と

ベンチに座って話を聞いていました。

飛び込みが終わったら授業に参加する?

足の届くコースに移動したらプールに入る?など、

色々みずをむけてみましたが答えはNONです。

 

息子 「今日は帰る。こわいの。優しいクラスに戻りたい。」

 

私 「わかった。今日は帰ることを先生に伝えようかな。」

 

先生 「さぁどうする?飛び込むか?みんなはできている。

     なぜ?できない!理由を教えてくれ。

    私はそれならば助ける。」

 

息子 「・・・。」

 

先生 「OK!わかった。僕は手伝えない。」

 

そう言うと、また私達の前からいなくなりました。

「みんなができるのに、なんでできない」って、

それは人間だからでしょ・・・。

 

「私はあなたのその言葉を受け入れられない」って

言おう、英語で何て言うんだっけ?

フランス語の単語と英語がごちゃまぜ。

文章にならない・・・・何だっけ???

 

そう考えていると先生はまた私達の前に。

 

先生 「なぜ!泣いている!何が怖い。

     危険はない。僕も手伝える。理由を教えてくれ!」

 

私 「彼は話が理解できても、話すことは難しい。」

 

先生 「そう
いうことではない。

     浅いプールに彼を泳がせてみる。お母さん見てて、

     ほら、泳いでいる、何の問題もない。

    もし、このまま深い所だけ怖くて泳がなければ、

     どの段階でもここでつまずく。

     僕は先生でそれを教えることができる。

     きっと、教室へ行っても彼はここでつまずく。

 

     お母さんが不安そうに見ているのも彼にはよくないと  

     僕は思う。」

 

私 「私はここからでていくべき?」

 

先生 「それが彼にとっていいと思う。

     あと3回でこのシーズンは終わる。

     彼は泳げる。優しいクラスに戻っても

     彼のレベルではないんだ。」

 

先生の姿勢には賛成できませんが、

言ってることは理解できます。

 

しばらく様子を見ようと思いますが、

指導者との相性もあるので、泣いている息子に対する態度が

明らかにいき過ぎているようなら「あなたとは合わない」と言って

終わりにしようかなとも考えています。

 

「できないこと」を教えるのが指導者だと私は思うのですがね・・

 

 

 

コメント