スイス在住ママのお悩み解決パーソナリティー
杉野朋子です。
スイスの公共放送「RTS」から依頼を受けて、
ドキュメンタリーのナレーション(語り)を担当してきました。
作品は、
国際赤十字の医者「マルセル・ジュノー」の物語。
原爆投下後の広島に、マッカーサーと交渉し15トンの医療物資を
入れさせ、自らも現地で治療した人です。
(私の隣が監督)
『日本人はあまりマルセル・ジュノーを知らない?』
私は、
ジュネーブの赤十字博物館を訪れたり、
日本からジュノーの「本」を取り寄せたりして、勉強しました。
私 「マルセル・ジュノーのことについて知りませんでした。」
知人 「私も日本にいる時は全然。ジュネーブへ来てから、
知ったのよ。教科書にもでてこないしね。」
私 「本を読むと、ジュノーは何度も命の危険にさらされていて、
決して奇麗な服を着て軍の幹部たちと交渉してるわけでは
ないんです。
エチオピアではイタリア軍に乗っていた飛行機を攻撃
されたり、銃撃戦になり木の影で銃弾をよけたり。
ポーランド、ギリシャではドイツ軍の監視の目を盗んで、
夜中にホテルを抜け出して移送された人を探して。」
ジュノーは、
「この人たちにも待っている家族がいる」と、
兵士や市民、捕虜たちと同じ立場になって考える人でした。
生きていたら、お話を聞いてみたかったなぁ。
このドキュメンタリーは9月に東京と広島で上映されるそうで、
その時に監督とジュノーの息子さんが少しお話するみたいです。
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