かつしかFM「早く教えてっ!ママレーザー」の元パーソナリティー杉野朋子です。
家事も育児も苦手で、どうも上手くいかない
そんな私の悩みをプロに解決方法を聞いていく番組でした。
8月下旬から夫の転勤でスイス在住です。
番組を通じてプロから教えてもらったことをむねに、
スイスでまた新たなママ像を模索してきます。
(絵葉書にも乗っちゃってる高級マンションへ。
映画のようなお部屋でした)
Lundi(月曜日)
ジュネーヴでの生活も間もなく2カ月。
1か月前に違和感を感じたことが、
今は「そうだよね」と思えることがあります。
それは友達におもちゃや遊具を「かして~」と聞かれて、
「non(いいえ)」と答えること。
「Non」って断る行為は「イジワルね」と思い込んでいました。
また、反省w
現地校のブランコは大人気。
友達 「changer sil vous plait (かわってください)」
息子 「・・・・。」 ほぼ泣き顔
私 「どうしたの?」
息子 「皆ね、僕の所へくるんだ。
たぶん、ブランコかわってっていてるの。
まだ、ちょっとしかやってないのに!すぐくるんだ!」
私 「そうだね
、また順番が回ってくるよ」
息子 「こないよ!みんなNonとか言ってさ、かわらないし。
ブランコが空いてもまたすぐ人がくる。」
息子 「みんな意地悪なんだ!僕はかわってあげるのに、
他の子はNonって言ってばっかりだ。」
私 「そうだね、日本じゃそんなことあんまりなかったね。」
相手の気持ちを慮る日本では、割とすぐお友達が変わってくれていました。
息子は「Non」って断れない。
現地校の子にあの子はすぐかわってくれると思われていました。
別の日に、息子がブランコで遊んでいると、また学校の友達がやってきました。息子と同じぐらいの低学年。
私 「小さい子がきたから、変わったら?」
息子 「えー!どうして!」
私 「いや、youより小さいし、そんな意地悪しないんだよ。」
息子 「やっと、とったブランコなんだよ。授業が終わってすごく
走ってきたんだよ(泣)」
その小さい子はずっと息子を眺めてました。
他のブランコに並ばず息子を見ていました。
私 「ほら、待ってるよ、かわってあげたら?」
息子 「わかったよ!もういいよ!(泣)」
(8月の息子 )
息子は芝生の方にかけて行って、怒って泣いていました。
私 「どうしたの?」
息子 「ママがかわれっていった。皆かわらないのに!
どうして僕がかわらないといけないんだ。」
息子にそう言われて、考えました。
確かに、どうして友達にかわらないといけないのか・・・。
私は
『かして~』『いいよ~』という行為が「優しい」「おもいやりがある」
ことで、
断ることは「イジワル」と思い込んでいました。
『うちの子、お友達におもちゃをかしてあげられなくて~』
『どうぞができないのよね、困ったわ』
なんて、よく児童館でママ友と話してたわ・・・。
でも、それは本当に「イジワル」で「困った子」なのかな?
とジュネーヴに来て、よく考えます。
うちの子のように、本当はかしてあげたくなかったけど、
無理やり譲ればその子の気持ちは満たされないままで、
ほったらかしなんだなと、「Non」の多いジュネーヴで気づきました。
ブランコを無理やり私によってかわらされてから1カ月。。。
友達 「changer sil vous plait (かわってください)」
息子 「Non・・・どうせまたくるけど、あの子・・ボソっ(日本語)」
友達 「changer sil vous plait (かわってください)」
息子 「OK! OH ! Bien〇〇ス!
(いいよ!お~い〇〇ス!こっち来てよ!)」
ブランコから他の友達を見つけて、笑顔で走っていきました。
私が彼に「ブランコかわったら?」と言うことは二度とないし、
断った彼を「イジワル」と思うこともなくなりました。
でも、どうしてそんな風に思っていたのだろう・・・。
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